1-2 介護の現場で活躍する「介護職員」「訪問介護職員・ホームヘルパー」老人ホームなどで活躍する「介護職員」、高齢者や障害者などの居宅を訪問して介護する「訪問介護職員・ホームヘルパー」は、健康で熱意があれば誰でもチャレンジできる仕事です。 介護職員 介護施設などで入浴、排泄、食事など高齢者の生活全般を援助する ▼
<仕事の内容> 老人ホームなどに入所している高齢者に対し、生活全般にわたって援助するケアワーカーです。 具体的には、寝たきりや認知症高齢者に対する入浴、排泄、食事、移動などの介護、業務日誌の作成、福祉用具の管理、看護業務の補助、居室の掃除、誕生会や花見などの行事の開催、家族や施設との連携、医師や看護師への連絡など多岐にわたります。また、最近は地域の介護家族などを対象とした介護講習会の講師や、福祉系大学、短大、専門学校生への介護実習の指導などのしごとも増えています。 いずれにしても、介護を必要としている高齢者一人ひとりに対し、人間の尊厳を重視し、残された生活能力が最後まで生かされ、かつ充実した毎日を過ごすことができるよう、自立支援することが求められます。 詳しくは「介護職員−福祉のしごとガイド」をご覧ください。 <主な職場> 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、グループホーム、宅老所(デイホーム)、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、老人デイサービスセンター、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) <就職するためのポイント> 従来、資格などは問われず、健康で心がやさしく、かつ高齢者福祉に熱意をもっていればだれでも就職できましたが、近年、普通自動車運転免許の取得はもとより、介護福祉士の資格取得や介護職員初任者研修・介護福祉士養成のための実務者研修の修了が求められています。 訪問介護職員・ホームヘルパー 介護が必要な高齢者や障害者の居宅を訪問し、身体介護などのさまざまな日常生活上の援助を行う
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<仕事の内容> 介護が必要な虚弱や寝たきり、認知症などの高齢者や障害者の居宅を訪問し、身体介護や生活援助、外出時における移動の介護、相談・助言、その他必要な日常生活上の援助を行います。いつまでも自宅で安心して生活することができるよう、援助するとともに家族などの介護の負担の軽減を図る専門職です。 具体的には、食事や排泄、着替え、入浴の世話、清拭などの身体介護、調理や洗濯、掃除、衣類の修繕、買い物などの生活援助が中心となります。爪切りや体温の測定、一定の条件のもとでの軟膏の塗布、座薬の挿入など医(療)行為でないもの、在宅の患者のたんの吸引なども、しごとの一部として認められています。 また、援助の記録を保管し、市町村の担当者や主治医、保健師、介護支援専門員(ケアマネジャー)など関係者と連携を図ることも必要です。高齢者や障害者本人およびその家族のプライバシーを保護し、相互の信頼関係を確立することが求められます。 なお、ホームヘルパー(介護職員初任者研修修了者)は介護保険制度のもとで訪問介護員と呼ばれています。 <主な職場> 市町村、福祉公社・社会福祉事業団、市町村社協、福祉(系)生協、訪問介護事業所、家政婦紹介事業所 <就職するためのポイント> 資格がなくても健康で福祉に情熱があれば介護職員初任者研修を修了することで就業することができます。また、訪問介護に限らず、介護の業務に従事しようとする人は都道府県や都道府県知事が指定した者が実施する介護職員初任者研修を修了したほうが就職の早道です。もとより、介護福祉士の資格を取得すればより理想的です。 (参考)介護職員初任者研修
厚生労働省では、多様な人材の確保に向けて、介護分野への介護未経験者の参入を促進するため、より多くの方が介護を知る機会とするとともに、介護分野で働く際の不安を払拭できるよう、介護に関する入門的研修の実施に関する基本的な事項を定め、研修実施を推進しています。 ■ 各都道府県の入門的研修の予定は以下をご確認ください。
■ 介護人材確保に向けた取り組み | 厚生労働省 → 「介護に関する入門的研究について」 → 「実施予定」をご覧ください |