料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第2回 鶏手羽元と里芋の煮物

おなべひとつで作れるかんたんメニュー!
今回は、良質なたんぱく質が豊富な鶏肉の手羽先と里芋を使い、おなべひとつでできる簡単「煮物」をご紹介します。
材料(2〜3人分)
- 鶏手羽元 6本
- 里芋 6個
- 人参 小1本
- いんげん 5〜6本
- 水 カップ3
- 砂糖 小さじ2
- 酒 大さじ2
- 醤油 大さじ2
- 塩 小さじ1/2
- みりん 大さじ1
- 鶏肉下味用の塩、酒 各少々
作り方
- 1. 鶏肉に骨に沿って切り込みを入れてひらく。塩、酒をふりかけなじませる。
- 2. 里芋は皮をむく。人参は大きめの乱切りに切る。
- 3. フッ素樹脂加工のフライパンで油をひかずに、鶏肉の皮を下にして並べ、中火でじっくり焼く。こんがり焼き色がついたらひっくり返して反対も焼く。
- 4. 3に里芋と人参を加えて水を注ぎ、吹きこぼれないように蓋をして煮る。沸騰したら火を少し弱めて約10分煮たところで、調味料を順に加える。
- 5. いんげんを加えてさらに10分〜13分ほど煮て出来上がり。
☆豆苗とキャベツの温サラダ
(作り方)
ざく切りにしたキャベツと豆苗を耐熱ボールに入れ、塩、ごま油少々をかけてレンジで約2分加熱。
☆のりと豆腐のスープ
(作り方)
お好みのスープだしに豆腐とのりを足します。
ひとくちメモ
見た目は地味ですが、家でのご飯には煮物のおかずはやはり、ほっと落ち着きます。ポイントは手羽を開いて、しっかり焼き付けてから煮ること。だしがなくても骨付き肉からいい味がでます。じっくり煮るので里芋も下ゆでなし、人参も崩れないよう大きめがおすすめです。いんげんの代わりに絹さやや三つ葉などをお使いの場合は仕上げのときに加えてください。
☆栄養のポイント☆
手羽先は、ビタミンAやビタミンB12、特にコラーゲンが豊富に含まれている部位です。煮る・揚げる・スープなどに向きますが、今回のように、里芋・にんじんと一緒に食べるとそれぞれの栄養素を吸収しやすくなります。また、里芋は、胃腸の調子を整え、食物繊維が多いので便秘予防にお薦めです。
副菜の豆苗は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養を含む緑黄色野菜です。温サラダはレンジで簡単に作れますよ。
監修:来海悦子(キッチンスタジオくるみキッチン主宰)
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