料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第11回 トマトとエビのゼリー寄せ

いつもの食材をおもてなし料理にアレンジ!
今回は、コンソメスープをゼラチンで固めて、簡単に作れるおしゃれなおもてなしメニューを紹介します。
材料(2人分)
- エビ 4尾〜6尾(大きさにより)
- ミニトマト 4個
- オクラ 2本
- ★トマトジュース 小1缶(180ml)
- ★タマネギ(すりおろし) 大さじ1
- ★酢 大さじ2
- ★塩、こしょう 各少々
- ★オリーブ油 大さじ1/2
- コンソメスープの素 小さじ1
- ゼラチン 大さじ1(水大さじ2でふやかす)
作り方
- 1.エビはゆでて、ひと口大の大きさに切る。トマトはヘタをとり、4つ切りにする。オクラはゆでて、1cm幅に切る。
- 2.★を合わせて冷やしておく。
- 3.100mlの湯でコンソメスープの素を煮とかし、ふやかしたゼラチンを加え、よく混ぜたら、冷蔵庫で冷やし固める。
- 4.1を3のコンソメゼリーと共に盛り付け、冷やしておいた2のスープを注ぐ。
☆クリームチーズと生ハムのオープンサンド
(作り方)
食べやすい大きさに切ったパンを軽くトースターで焼き、クリームチーズ、生ハム、カイワレ大根(お好みで)をのせる。
☆カボチャのディップ
(作り方)
電子レンジで加熱したカボチャを粗めにつぶし、バター少々を混ぜる。
ひとくちメモ
日曜のブランチやお友達と一緒に召し上がる食事には、普段とひと味違った献立を取り入れると楽しいですね。いつもの素材でもちょっとしたアレンジを加えると、雰囲気ががらりと変わります。そこが、料理のおもしろいところです。
最近は、売り場で扱っているトマトの種類の多さに驚かされます。トマトはお気に入りのタイプをお使いください。トマトジュースを冷やす際にハーブを少々、オリーブオイルはエクストラバージンオイルを、酢はワインビネガーをお使いになるとより本格的な味わいになります。いただきものなどがあれば、ぜひ使ってみましょう。さらに、家庭菜園などでトマトが豊富にある方は、ぜひ生のトマトをジュースにしてお使いください。また、生のトマトをタマネギや調味料と一緒にミキサーかフードプロセッサーにかけるだけで本格的なトマトピューレが作れます。
☆高齢者の方へのポイント
「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言葉がありますが、トマトはビタミン類が多く含まれる栄養豊かな野菜です。そのまま食べるのはもちろん、ジュースにしたり、煮込んでソースにしたり、さっと炒めたり、いろいろな食べ方ができます。トマトの皮は消化されにくいので、むいておくとよいでしょう。湯むきや電子レンジで加熱すると簡単にむくことができます。
監修:来海悦子(キッチンスタジオくるみキッチン主宰)
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