料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第16回 ブリの煮つけ

旬の魚を使った煮魚メニュー!
ブリは、DHAやEPA、ビタミン類など栄養も豊富です。脂ものって甘辛いたれがごはんによく合います。
材料(2人分)
- ブリ 2切れ
- 生姜 ひとかけ
- 白ネギ 1/2本
- ★酒、みりん 各50ml
- ★しょうゆ 大さじ3
- ★水 100ml
- ★砂糖 小さじ1
作り方
- 1.鍋に★をすべて入れて煮立て、薄切りにした生姜とブリを加える。
- 2.全体にさっと火が通るまでは強火、その後は中火にして煮る。白ネギは4cmの長さに切り、仕上げ前に加えてさっと煮る。
☆ひと口高野豆腐の卵とじ
(作り方)
だし300ml、薄口しょうゆ、砂糖、みりん各大さじ1、濃口しょうゆ大さじ1/2、干ししいたけの薄切り10g(100mlの水で戻して汁ごと)、にんじんのせん切り少々を小鍋で煮立て、火が通ったら高野豆腐を加えて煮る。仕上げに溶き卵をまわし入れてとじる。
☆ナスとキュウリの塩もみ めかぶ和え
(作り方)
塩もみしたナスとキュウリにめかぶを和える。
ひとくちメモ
秋はほっこりした和食が食べたくなります。魚料理が苦手な方でも切り身なら簡単です。
ブリは、照り焼きにするのもおいしいですが、時には煮つけにしてみてはいかがでしょうか。煮汁がある程度必要なので2切れから作るレシピとなりますが、翌日は煮たものをグリルでさっと焼いて食べると、煮つけとは違う食感で、また照り焼きよりもあっさりといただけるおいしいおかずになります(この煮汁の分量で3切れくらいまで煮ることができます)。
高野豆腐は戻す手間のないカット済みのものが市販されています。添付のだしを使わない場合、上記の分量を参考にどうぞ。干ししいたけを少量加えるとぐっとおいしくなります。
☆高齢者の方へのポイント
ブリには、不飽和脂肪酸であるDHAとEPAが豊富に含まれています。また、たんぱく質やビタミン類(B1、B2、D)などの栄養成分も豊富です。
ブリが生臭くて苦手な方は、煮る前に湯引きしておき、煮るときは煮汁が沸騰しているところに加えてください。
過去のコラム一覧
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