料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第6回 米ナスの肉みそあんかけ

お手軽かんたん肉みそメニュー!
旬の野菜や魚などを食べましょう。ピーマン、キュウリ、ナス、トマトなどの夏野菜は、ほてったからだを冷やす作用や夏ばて防止に効果が期待されるカリウムも豊富に含んでいますので、夏にしっかりとりたい食材です。
材料(2人分)
- 米ナス 1個
- 長芋 4cm分
- オクラ 4本
- だし 50ml
- サラダ油 大さじ3〜4
<漬け汁>
- だし 100ml
- しょうゆ 大さじ2
- 酢 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 ひとつまみ
<肉みそあん>
- ひき肉 200g
- 生姜(みじん切り) 大さじ2
- みそ 大さじ2 (一部を甜麺醤に代えてもおいしいです)
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
- だし50ml
- 片栗粉 大さじ1 (大さじ1の水で溶く)
※ひき肉と生姜を鍋でさっと炒め、みそとだし、調味料を加えて軽く煮込み、水溶き片栗粉でとろみをつける。お好みの分量を使用して残りは冷蔵庫で保存可能。
作り方
- 1.ナスは半月に切って水にしばらくさらし、あく抜きする。
- 2.長芋は1cm幅の輪切りにする。(よく洗えば皮つきで大丈夫です)
- 3.フライパンにサラダ油の半量を入れて熱し、表面の水気をふき1のナスを並べ入れる。片面を焼きナスを返して残りの油をさし、両面がきつね色に焼けたら、だしを注いで蒸し焼きにする。
- 4.3を取りだし、漬け汁に漬けておく。フライパンで2の長芋の表面をさっと焼いて漬け汁に加える。
- 5.塩ゆでしたオクラと共に盛りつけ、肉みそをかける。
☆大葉ちりめん
(作り方)
ちりめんじゃこ(20g)に、青ジソの乱切り(5枚)とみょうがの小口切り(1本)を混ぜて、いりゴマ(適量)をふる。ごはんと混ぜていただいても。
☆トマト
(作り方)
乱切りにしたトマトにかつお節をのせ、しょうゆ少々をかけてサラダ替わりの小鉢に。
ひとくちメモ
たれやドレッシングは、手作りするとすっきりとした味に仕上がります。暑くてあっさりした和食が食べたい気分の時には、基本に戻って、どうぞだしをとってみてください。からだにすっとなじみます。とはいえお忙しい方は、漬け汁はめんつゆで代用しても大丈夫です。今回は酢を少し加えるところがポイントです。肉みそも作りおきできますので、上記の分量くらいが作りやすいと思います。ひき肉にさっと熱湯をまわしかけるひと手間をプラスすれば、余分な脂を落とせてカロリーダウンできます。保存分は野菜炒めや冷やし中華などにもお使いいただけます。
メインのおかずを丁寧に作った日は、副菜は切るだけ、混ぜるだけの簡単なものでバランスをとると無理がありませんね。
☆高齢者の方へのポイント
今回作った肉みそは、例えばゆでたうどんにかけ千切りキュウリをそえれば、さっと作れる昼食に向くメニューにもなります。また、だしで煮た根菜類の上にのせても○。みそにはたんぱく質、ビタミンE、食物せんいが含まれています。
過去のコラム一覧
- 第24回:タラと里芋の豆乳グラタン
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- 第19回:薄切り肉のミルフィーユカツ
- 第18回:牛肉とマッシュルームのトマト煮込み
- 第17回:うなぎの炊き込みごはん
- 第16回:ブリの煮つけ
- 第15回:自家製サケのみそ漬け
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- 第9回:ちりめんじゃこの混ぜ寿司
- 第8回:鶏のはちみつ焼き
- 第7回:マグロの漬け丼
- 第6回:米ナスの肉みそあんかけ
- 第5回:サケの揚げ焼き甘酢あんかけ
- 第4回:ハマチのマリネ サラダ仕立て
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