料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第10回 ネバネバぶっかけそば

胃にやさしく、かんたんネバネバ食材メニュー!
そろそろ胃がお疲れモードではないでしょうか? ネバネバ野菜は胃にやさしく、また、ツルツルとのど越しもよく食べやすい食材です。夏を越して、お疲れ気味の胃とからだにやさしいメニューです。
材料(2人分)
- そば(ゆでたもの) 2玉
- オクラ 2本
- 長芋 5cm
- 納豆 1パック
- めかぶ 1パック
- 青ネギ(小口切り) 少々
- 豚肉(薄切りしゃぶしゃぶ用) 150g
- 市販のそばつゆ 200ml
作り方
- 1.オクラはさっとゆで、小口切りにする。残りの湯で豚肉をゆで、粗熱をとる。
- 2.長芋はすりおろす。
- 3.そばを器に盛り、具をのせつゆを添える。
- (豚肉は一部をのせて残りを別皿で添えるとよいでしょう。)
☆豆乳ゼリー
(作り方)
粉ゼラチン10g(大さじ2)を大さじ3の水でふやかしておく。豆乳(成分調整タイプ)500mlを温め、鍋肌が沸騰したら、火を止めてバニラエッセンスとふやかした粉ゼラチンを加えて、よく混ぜて溶かす。濡らした器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
ひとくちメモ
ネバネバ系のトッピングと、豚肉をそばに絡めてお召し上がりください。召し上がる量が少ない方でも、いろいろな具をのせることで栄養バランスがとりやすくなります。つゆは一度に全部かけすぎないよう調整しましょう。ひと皿で完結するメニューなので、今回はデザートを添えました。豆乳ゼリーは何もかけなくてもほんのり甘みがありますが、お好みで黒蜜やはちみつ、三温糖などを少しかけて召し上がってください。
☆高齢者の方へのポイント
ネバネバ野菜は、消化を助けてくれる物質を多く含みますが、熱に弱いので、短時間でさっと調理をすることがポイントです。納豆・めかぶ・とろろなどはすぐに食べられますので、常備しておくとよいですね。今回は、おそばにしていますが、温かいご飯や寿司めしにのせて、しょうゆをお好みでかけていただいてもおいしいです。
監修:来海悦子(キッチンスタジオくるみキッチン主宰)
過去のコラム一覧
- 第24回:タラと里芋の豆乳グラタン
- 第23回:牛肉のたたき
- 第22回:エビとブロッコリーのうま煮
- 第21回:レンコンと鶏ひき肉のハンバーグ
- 第20回:タラのおろし煮
- 第19回:薄切り肉のミルフィーユカツ
- 第18回:牛肉とマッシュルームのトマト煮込み
- 第17回:うなぎの炊き込みごはん
- 第16回:ブリの煮つけ
- 第15回:自家製サケのみそ漬け
- 第14回:薄切り肉の黒酢酢豚
- 第13回:きのこの土鍋ごはん
- 第12回:鶏肉の青のり竜田揚げ
- 第11回:トマトとエビのゼリー寄せ
- 第10回:ネバネバぶっかけそば
- 第9回:ちりめんじゃこの混ぜ寿司
- 第8回:鶏のはちみつ焼き
- 第7回:マグロの漬け丼
- 第6回:米ナスの肉みそあんかけ
- 第5回:サケの揚げ焼き甘酢あんかけ
- 第4回:ハマチのマリネ サラダ仕立て
- 第3回:柔らかポークチャップ
- 第2回:鶏手羽元と里芋の煮物
- 第1回:さんまの有馬煮