料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第5回 サケの揚げ焼き甘酢あんかけ

かんたん!甘酢あんで中華風メニュー!
サケには、おいしいと感じるアミノ酸が豊富に含まれています。塩鮭、照り焼き、フライ、粕漬け、ホイル焼きにとメニューもたくさんあります。
今回は、揚げ焼きにして甘酢あんをかけていただくメニューをご紹介します。あんは喉ごしがよく、電子レンジを使用するあんの作り方を覚えておくと、便利で重宝します。
材料(2人分)
- サケ(生) 2切れ
- しょうゆ、酒(下味用) 各小さじ1
- さらしタマネギ あれば少々
- 青ネギ(小口切り) 少々
- 片栗粉 適量
- サラダ油 適量
<レンジで甘酢あん>
- 黒酢 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 水溶き片栗粉 (小さじ1を水大さじ1で溶く)
- しょうゆ 小さじ1
- だし 大さじ2
作り方
- 1. サケはひと口大にそぎ切りにし、下味用のしょうゆと酒を絡めてしばらくおく。
- 2. 1の表面に片栗粉をまぶす。
- 3. フライパンにサラダ油をやや多めになじませて、2をカリッと揚げ焼きにする。
- 4. 小さめの耐熱ボール(マグカップなどでも可)に黒酢、砂糖、水溶き片栗粉を入れて電子レンジで約30秒加熱し、取りだして素早く混ぜてからしょうゆとだしを加えてさらに混ぜてなじませる。
- 5. 器にサケと水にさらしたタマネギを交互に盛りつけ、あんをかけて青ネギを散らす。
☆ホウレン草としめじの卵とじ
(作り方)
だしカップ1に、薄口しょうゆとみりん各小さじ1、塩少々を加えたものに、ほぐしたしめじ1/4房とゆでたホウレン草1/2束を入れ、さっと煮て味をつけ溶き卵1個でとじる。
☆こんにゃくの土佐まぶし
(作り方)
こんにゃく1袋分を熱湯でゆでこぼした後、だしカップ1(しょうゆ小さじ1を加える)でほぼ汁気がなくなるまで煮て、仕上げにかつおぶしひとつかみを絡める。
*写真はねじってあるものを使用しています。板状のものは手でちぎるかひねりこんにゃくにしてからお使いください。味付けは薄めなので、お好みでかつおにしょうゆを数滴たらしても。
ひとくちメモ
揚げ焼きならば、少量の油で揚げ物風な献立が手早く作れます。今回は切り身も薄くしているので大さじ4〜5杯(フライパンの大きさにもよります。)の油で十分です。同様にタイやサゴシ(サワラの子)、アジ、サバの切り身などでも作ることができます。2人分なのであんも手軽に電子レンジで作ってしまいましょう。淡白なサケがぐっと引き立ちます。黒酢がなければ米酢で大丈夫です。
今回のサイドメユーは、だしさえあればすぐにできます。こんにゃくなどは作りおきもできるので便利ですよ。
☆高齢者の方へのポイント
年齢を問わず好まれるメニューは、寿司、刺身、ラーメン、焼き肉、すき焼き、餃子etc。健康上の理由から食事制限をされている方を除いて、高齢者の方が好むメニューを特別なものとして用意する必要はありません。ただ、一般的に加齢に伴い、味覚が低下し、濃い味を好む傾向があります。だしをしっかり効かせることで、塩分のとりすぎを防ぎましょう。
過去のコラム一覧
- 第24回:タラと里芋の豆乳グラタン
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- 第21回:レンコンと鶏ひき肉のハンバーグ
- 第20回:タラのおろし煮
- 第19回:薄切り肉のミルフィーユカツ
- 第18回:牛肉とマッシュルームのトマト煮込み
- 第17回:うなぎの炊き込みごはん
- 第16回:ブリの煮つけ
- 第15回:自家製サケのみそ漬け
- 第14回:薄切り肉の黒酢酢豚
- 第13回:きのこの土鍋ごはん
- 第12回:鶏肉の青のり竜田揚げ
- 第11回:トマトとエビのゼリー寄せ
- 第10回:ネバネバぶっかけそば
- 第9回:ちりめんじゃこの混ぜ寿司
- 第8回:鶏のはちみつ焼き
- 第7回:マグロの漬け丼
- 第6回:米ナスの肉みそあんかけ
- 第5回:サケの揚げ焼き甘酢あんかけ
- 第4回:ハマチのマリネ サラダ仕立て
- 第3回:柔らかポークチャップ
- 第2回:鶏手羽元と里芋の煮物
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