料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第17回 うなぎの炊き込みごはん

おこわ風炊き込みごはんメニュー!
年々高価になるうなぎですが、炊き込みごはんなら大勢でも楽しめます。
うなぎは栄養価が高く、高齢者に不足しがちなカルシウムやビタミンA、B1、B2、D、EやDHA、EPA、 ミネラル(鉄、亜鉛)の栄養素を含んでいますので、おすすめの食材です。
材料(2人分)
- うなぎ 1/2尾分
- 米 カップ2(お好みで2割程度もち米を混ぜるとよりおいしいです)
- ★実山椒の佃煮 大さじ1
- ★うなぎのたれ 大さじ1
- ★しょうゆ 大さじ1
- ★酒 大さじ1
- ★塩 少々
作り方
- 1.うなぎは上に乗せる分を切り分けて別にし、残りをさいの目に切る。
- 2.研いで水を吸わせた米を炊飯器にセットし、★を加え2合の目盛りまで水を加えて炊く。
- 3.炊き上がったら、さいの目に切ったうなぎを加え少し蒸らしてから、さっくり混ぜる。
- 4.1で切り分けたうなぎをのせて盛りつける。
☆大根菜のおかか煮
(作り方)
大根菜はゆでてから刻んで水気を絞る。ごま油大さじ1で炒めて酒大さじ2、しょうゆ大さじ1、みりん大さじ1を加えてさっと煮たら、かつおぶしをひとつかみ加えて煮汁を絡めてなじませる。
☆ほうれん草と油揚げの味噌汁
(作り方)
小鍋にだしとゆでたほうれん草、油揚げを入れてみそをとき、味を調える。
ひとくちメモ
もち米を混ぜて炊く場合は、入れすぎると炊飯器の対流が悪くなりますので、炊く量の2割程度を米と置き換えるのがちょうどよいかと思います。山椒の実の佃煮を加えることによってぐっと味がよくなりますので、ぜひ一度お試しください。
副菜のおかか煮には大根菜を使っていますが、小松菜や柔らかいしろ菜などを使ってもよいでしょう。だしを使わず、直接かつおぶしを加えて味を絡める方法は少量のおかず作りの際に便利な方法です。
☆高齢者の方へのポイント
山椒には、独特の香りと、舌にピリピリとした刺激がありますが、食欲増進に効果があると言われています。今回一緒に合わせたうなぎは栄養価も高く、高齢者に不足しがちな栄養素を含んでいます。
監修:来海悦子(キッチンスタジオくるみキッチン主宰)
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