料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第13回 きのこの土鍋ごはん

ごはんが主役の秋らしいメニュー!
新米がおいしい季節です。今回は、食物繊維が豊富なきのこをたっぷり使った、秋らしい炊き込みごはんを紹介します。
土鍋を使うと炊きムラが少なく、おいしく簡単に炊きあがります。
材料(3〜4人分)
- 新米(できれば) 2合
- しいたけ 大3枚
- しめじ 1/2パック
- まいたけ 1パック
- 油揚げ 1枚
- だし カップ2
- ★濃口しょうゆ 大さじ1
- ★薄口しょうゆ 大さじ1
- ★酒 大さじ1
- ★みりん 大さじ1/2
- ★塩 小さじ1/4
作り方
- 1.米は研いで水を吸わせた後、ざるにあげておく。
- 2.まいたけ、しめじは石づきを切り、小房にほぐす。しいたけは石づきを切り、薄切りにする。
- 3.油揚げは、さっと熱湯をかけて油抜きし、みじん切りにする。
- 4.鍋に2と3を入れて弱火にかけふたをする。しんなりしてきたら、だし1カップと★を加え煮る。
- 5.4を具と煮汁にわけて1の米、具を土鍋に入れる。煮汁とだしの残り1カップを混ぜ、水を足し2カップ分にして土鍋に加える。
- 6.沸騰するまで中火、その後弱火で約12分加熱して、火をとめて10分蒸らす。
☆具だくさん味噌汁
(作り方)
にんじん、大根、じゃがいも、タマネギ、鶏肉を食べやすい大きさに切り、だしで煮込んだら、みそを控えめにとく。
ひとくちメモ
炊飯器でも作れますが、土鍋のまま食卓へ運べば、蓋をあけた瞬間にきっと笑顔があふれることと思います。
きのこはそのまま加えて炊くと、やや水っぽくなるので、今回のようにたっぷり入れる場合にはひと手間かかりますが、先に煮ておくことをおすすめします。作りやすいように、具はシンプルにしてありますが、ごぼうやにんじんなどを加え、五目ごはん風にしてもおいしいですね。
味つきごはんの添え物は、野菜たっぷりの汁物にしています。ごはんに塩分がある分、汁は具だくさんにしてだしを効かせ、みそは控えめにするといいですね。
☆高齢者の方へのポイント
きのこ類は低カロリーで食物繊維が豊富です。不足しがちな栄養素なので積極的にとるようにするといいですね。米を炊くときは、しっかりと水に浸けて、きっちり米と水の量を測ることがポイントです。
過去のコラム一覧
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