料理は、おいしく簡単に手間もかからずにできれば、喜びもひとしお。口にした相手から感嘆の声が得られれば、作り手も頬がゆるんで笑顔になってしまいます。手間をかけず、少しの工夫で、季節を感じつつ食事をすることはとても大切なことです。
このコラムでは、食卓を囲むみんながほっこり温まる料理、高齢者の方でも簡単においしく作れる料理を紹介していきたいと思います。

第9回 ちりめんじゃこの混ぜ寿司

夏にオススメ。簡単混ぜ寿司!
まだまだ厳しい残暑が続く中、食欲のない日でもさっぱりといただける混ぜ寿司です。
寿司めしは、冷凍保存が可能です。保存しておけば、食欲のない時に電子レンジで解凍し、家にある梅干しや海苔をのせるだけでもおいしくいただけます。
材料(2人分)
- ごはん 1合分
- ちりめんじゃこ 15g
- キュウリ 1/2本
- みょうが 2個
- 生姜(すりおろし) 少々
- 煎りごま 少々
<合わせ酢>
- 米酢 大さじ2
- 砂糖 大さじ1弱
- 塩 小さじ1/2
作り方
- 1.合わせ酢をよく混ぜて、そのうちの大さじ1程度をちりめんじゃこにかけてなじませる。残りの合わせ酢を、少し硬めに炊いたごはんに混ぜ、粗熱をとる。
- 2.キュウリは縦半分に切り、種をすくいとり薄切りにし、塩少々をふってしんなりさせて水気を絞る。
- 3.みょうがは斜めに薄切りにする。
- 4.粗熱のとれた寿司めしに、おろし生姜、ちりめんじゃこ、キュウリを混ぜて、器に盛る。煎りごまをふり、仕上げにみょうがをのせる。
☆ベーコンとピーマンの炒め煮
(作り方)
ピーマン2個を細切りに、ベーコン1枚を1cm幅に切る。ごま油少々で炒め、酒大さじ1、しょうゆ、みりん各少々で味つけをして、全体をなじませて完成。
☆卵豆腐の冷やし椀
(作り方)
市販の卵豆腐に、吸い物用に塩または薄口しょうゆで味を調えただしをかけ、青じそと梅肉を添える。
ひとくちメモ
キュウリの種を取るひと手間により、ご飯が水っぽくなるのを防いでいます。ポイントは、煎りごまとみょうがは混ぜずに最後にトッピングするようにのせること。寿司めしは柑橘類のしぼり汁を効かせるなど、アレンジしてお好みの味で楽しんでください。卵豆腐は汁物替わりなので、たっぷり汁を入れています。冷やす場合は、だしの味つけを強めにすると、ちょうどよく仕上がります。
☆高齢者の方へのポイント
寿司めしは、酢・砂糖・塩を合わせ、硬めに炊いた熱々のごはんにかけて作りますが、その家庭ごとに不思議と味に違いがでます。露地物のすだちやかぼすが出回るこの季節、酢に加えたり、ゆずを混ぜても爽やかな寿司めしになります。
また、味のアクセントとして、ちりめん山椒や鮭フレークをトッピングしたり、干ししいたけを炊いたものを混ぜてもよいですね。
監修:来海悦子(キッチンスタジオくるみキッチン主宰)
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