平成28年度 社会福祉振興助成事業(WAM助成)シンポジウム
「NPOの社会的意義とソーシャルアクション」
-民間福祉活動のイノベーションに向けて-
開催日:平成 28年12月13日(火曜日) 定員:200 名
(先着順)
こちらのシンポジウムは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
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平成28年12月13日(火)品川フロントビル会議室にて、WAM助成シンポジウム「NPOの社会的意義とソーシャルアクション」を開催致しました。 本年度は、「民間福祉活動に期待される社会的意義を確認し、助成事業の具体例から、社会への働きかけのコツを探る」という主題を掲げ、137名の方にご参加いただきました。 |
基調講演:「NPOの社会的意義と地域社会における役割」-その活動と連携のあり方-
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基調講演では、NPOの社会的意義についてお話をいただきました。 政府や市場では対応しきれないことに対応するためNPOが生まれましたが、他方、NPOにも限界があるため、政府や市場と協働する必要があるとのことでした。 NPOの社会的意義は、次のいずれかの役割を担い、その活動の実践を通じて、社会的課題の解決や新しい社会作りといった『社会変革』の担い手になることが期待されるというお話をいただきました。
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パネルディスカッション
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パネルディスカッション第1部では、ファシリテーターの室田先生よりソーシャルアクション(社会への働きかけ)を考えるための視点についてお話をいただき、その後、3つのWAM助成先団体から活動報告をいただきました。 また、第2部では、「連携するための工夫」や「自団体の基盤強化」、「政策提言」等の社会への働きかけ(ソーシャルアクション)の具体的な取組について議論を深めました。 |
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【視点の整理】「パワー・ウィズ」と「パワー・オーバー」
自団体のパワーを蓄えるとともに、上記の実践がどのように行われているか各団体の報告を聞く際の視点を整理していただきました。 |
活動報告・ディスカッション |
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●特定非営利活動法人教育サポートセンターNIRE 代表 中塚 史行 氏 |
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<活動報告> 教育サポートセンターNIREは、発達障害等の特別なニーズを持つ子どもを対象に学習サポートと社会体験プログラムを実施しています。 WAM助成を通じて行政や分野を超えた子ども支援団体との連携を深め、助成終了後は地元である品川区において『子ども若者応援ネットワーク』を6団体で立上げ、行政とも連携しながら、子どもの居場所づくりと相談支援をされています。 <ポイント> 連携の工夫では、地域ネットワークを活かしながら、自団体や連携した団体の専門性を掛け合わせて事業にあたったこと。また組織基盤強化の話では、職員を枠にはめず、一人ひとりに任せるリーダーシップを重視していることなどのお話をいただきました。 |
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●特定非営利活動法人3keys 代表理事 森山 誉恵 氏 |
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<活動報告> 3keysは、全ての子どもたちが生まれ育った環境によらず権利が保障されることを目指し、児童養護施設等に暮らす中高生への学習ボランティアの派遣をはじめ、インターネット等を使った子どもの権利保障推進事業も行っています。 WAM助成では、児童養護施設に暮らす中高生たちへの学習ボランティア派遣のための基盤強化を行い、ボランティアの確保や関係機関からの信頼性の向上につながったと報告をいただきました。 <ポイント> 連携の工夫として、担当者がもつ個々の関係を、組織同士の関係へと展開していくための働きかけが大切であること。また、組織基盤強化の観点からは、ボランティアの方々に活動を継続してもらうために、受入時の対応に特に時間をかけていることなどをお話いただきました。 |
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●ふじのくにニッポンの縁側フォーラム 副代表 野沢 和弘 氏 |
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<活動報告> ふじのくにニッポンの縁側フォーラムは、生活困窮に陥った若者当事者・支援者のネットワークを形成することを目的に、研修会を開催し、冊子の作成を通して貧困問題を市民へ幅広く啓発しています。 助成事業で実施した研修会には、市長をはじめ、生活困窮者支援窓口の担当、教員、看護師、企業、研究者等、職種の垣根を超えた多くの人が関わり、貧困問題の理解を深める場が作られていました。 <ポイント> 多様な人に活動に関わってもらうために、大事なことをまじめに語るだけでなく、面白い、楽しいと思えることを一緒に伝えたり、活動の価値観を共有するために顔を合わせる機会を作るなど、「意味」とともに「感情」を伝えることが重要であること。 また、政策提言の視点からは、当事者を出発点とした制度を作るために、行政の方々に活動の現場を見てもらうための仕掛けづくりが必要とお話をいただきました。 |
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※当日の資料を掲載しておりますのでご覧ください。
発表資料データ | |
●基調講演 「NPOの社会的意義と地域社会における役割」 -その活動と連携のあり方ー 公益財団法人助成財団センター 理事長 山岡 義典 氏 |
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●パネルディスカッション ・ディスカッションの視点整理 ファシリテーター 首都大学東京 准教授 室田 信一 氏 |
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・活動報告 特定非営利活動法人教育サポートセンターNIRE |
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特定非営利活動法人3keys |
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ふじのくにニッポンの縁側フォーラム |
(1.8MB) |
●事業継続に向けたポイントについて 機構事務局より ※資料では、「NPOの民間福祉活動に役立つヒント集」を参照しています。 |
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我が国が直面する地域の福祉課題は多様化、複雑化しており、民間福祉団体が多様な社会資源と有機的に連携・協働し解決に取り組むことが必要です。シンポジウムでは、民間福祉活動に期待される社会的意義を確認し、助成事業の具体例から、社会への働きかけのコツを探ります。
品川フロントビル会議室
東京都港区港南2-3-13 地下1階 (JR線・京急線「品川駅」港南口より徒歩3分)
※ 駐車場のご用意はございません。公共交通機関をご利用ください。
※ アクセスマップはこちら(クリックすると地図が別ウインドウで開きます)
受付(13:00~13:30)
開会・主催者あいさつ(13:30~13:40)
基調講演(13:40~14:10) 「NPOの意義と地域社会における役割」-その活動と連携を中心に- | |
山岡 義典(やまおか よしのり)氏 公益財団法人助成財団センター理事長
[山岡義典氏 プロフィール] |
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パネルディスカッション(14:10~16:40) 第1部 助成先団体による活動報告 第2部 ディスカッション |
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<ファシリテーター> |
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[室田信一氏 プロフィール] |
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<活動報告団体> 団体1: 特定非営利活動法人教育サポートセンターNIRE |
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[中塚史行氏 プロフィール]
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団体2: 特定非営利活動法人3keys |
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[森山誉恵氏 プロフィール] |
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団体3: ふじのくにニッポンの縁側フォーラム |
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[野沢和弘氏 プロフィール] |
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16:40 閉会
事業継続に向けたポイントについて [希望者のみ] (17:00~17:30) |
機構事務局から、事業継続に向けたポイント・ノウハウをご紹介します。
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200名 | 定員になり次第、募集締切となります。 (※手話、要約筆記、点字資料等の配慮が必要な方は、11月29日(火)までにお問い合わせください。) |
独立行政法人福祉医療機構(WAM)NPOリソースセンターNPO振興課
TEL 03-3438-9942 FAX 03-3438-0218