シンポジウムに関する記事は月刊誌WAM12月号いきいきチャレンジ(2.5MB)から
現在の日本においては、少子高齢・人口減少や核家族等により地域社会の脆弱化等が指摘され、人と人とのつながりが希薄になっています。また、新型コロナウイルス感染症の流行により、人々の孤独や孤立が深刻化する中で、「つながり」の重要性が改めて強く認識されました。
このような状況の中、民間活動においては多様な主体が新しいつながりを模索し、誰ひとり取り残さない支援の取組を進めていく必要があります。
本シンポジウムでは、地域共生社会の実現に向けた政策の最新動向やWAM助成の優良事例から、NPO、行政、企業、地域住民による新しいつながりから、地域社会をどう創り上げるか、事例のプロセスを紐解きながら、そのヒントを探ります。
オンライン開催
開会・主催者挨拶(13:00~13:10)
基調講演(13:10~13:30) 『地域共生社会の実現に向けた取組の最新動向』
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<登壇者>
米田 隆史(よねだ たかふみ)氏
地域共生社会推進室長
[プロフィール] 兵庫県出身。平成15年4月に厚生労働省に入省し、これまで、医療保険制度改革や働き方改革などの制度改正、障害福祉サービスの報酬改定、国会との連絡調整などに従事。山梨県北杜市の福祉課長として市役所勤務も経験。令和4年7月から現職。
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パネルディスカッション(13:30~15:50)
「成果報告にあたって」
活動成果報告1:特定非営利活動法人 フードバンク岩手 『フードバンク岩手こども応援プロジェクト』
活動成果報告2:特定非営利活動法人 ダイバーシティ工房 『子どもや社会的孤立にある人へのコミュニティ拠点型アウトリーチ事業』
活動成果報告3:認定NPO法人 アール・ド・ヴィーヴル × サンネット株式会社 『重度の障がい者による芸術活動の推進と支援者の育成事業と障害者雇用の在り方』
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<ファシリテーター>
筒井 のり子(つつい のりこ)氏
龍谷大学社会学部現代福祉学科 教授
[プロフィール] 関西学院大学大学院在学中から7年間、地域福祉を推進する市民活動団体の事務局長を経験。その後、大学教員となり1999年より龍谷大学勤務。地域福祉論、ボランティア・NPO論などを担当。同大学のボランティア・NPO活動センター長も務める。また、日本ボランティアコーディネーター協会や権利擁護団体など複数のNPO法人の創設・運営に携わる。大阪府や滋賀県内の社会福祉審議会委員などを歴任。
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<活動成果報告団体1> 特定非営利活動法人 フードバンク岩手
副理事長/ 事務局長 阿部 知幸 (あべ ともゆき)氏
[団体・事業紹介] 2014年に任意団体として始動し、寄付によって集まった食品を、生活に困っている方々へ行政・社会福祉協議会を通じて提供する活動をしてきました。また、支援の範囲は児童養護施設・子ども食堂や子どもの学習支援団体等、災害発生時など多岐にわたります。
WAM助成では、SOSを出せない子どもをもつ生活困窮世帯を早期発見・把握し、行政や社会福祉協議会と連携して支援機関につなげる、「フードバンク岩手子ども応援プロジェクト」を行いました。市民や民生児童委員等が見守り役、つなぎ役となり、SOSを出しやすい環境や仕組みづくりを構築しました。
[プロフィール] 東日本大震災をきっかけに一般企業よりNPOの世界へ転身。 被災者や被災地で暮らす人の様々な相談を受け、岩手県内に食のセーフティーネット構築の必要性を感じフードバンク岩手設立に向け準備を2012年より開始し2014年10月より活動開始。行政等との連携したフードバンク活動の他、災害時の支援活動や南海トラフ等大規模災害が想定される地域へのノウハウ移転も実施中。 [団体ホームページ]
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<活動成果報告団体2> 特定非営利活動法人 ダイバーシティ工房
アウトリーチ事業部マネージャー 佐藤 佑紀 (さとう ゆうき )氏
[団体・事業紹介] 学習・生活支援、相談支援、保育園、居場所づくりなどを通して、0~20歳まで切れ目ない支援を行っている団体です。 全ての家庭が安心して暮らせる社会のために、子どもと家族の成長に合わせた暮らしやすい環境を創ることに尽力しています。
WAM助成では、困難を抱える子どもや、子育て世帯など、社会的に孤立しやすい人、困っている人が気軽に立ち寄れる拠点を作る「子どもや社会的孤立にある人へのコミュニティ拠点型アウトリーチ事業」を行いました。 事業の自立性・継続性を上げるために、寄付やボランティア等の担い手を増やし、「住民が住民を支える運営基盤」を整備し、普及していくための情報発信にも力を入れています。
[プロフィール] 宮城県仙台市生まれ。大学卒業後、2014年4月から宮城県公立中学校にて社会科教諭として勤務。 2020年4月よりNPO法人ダイバーシティ工房に入職。こども支援・子育て支援を通した地域づくりに従事し、2022年4月より現職。 また、無料SNS相談「むすびめ」の運営責任者も担当。 千葉県立市川工業高等学校「開かれた学校づくり委員会」委員。
[団体ホームページ]
https://www.diversitykobo.org/
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<活動成果報告団体3> 認定NPO法人 アール・ド・ヴィーヴル
理事長 萩原 美由紀(はぎわら みゆき)氏
[団体・事業紹介] 2013年にNPO法人として設立し、障がいのある仲間たちが、それぞれの個性と成長に応じて感性を磨き、社会的に自立して主体的に生きられることをめざしています。 「障がいがあっても自分で選択していく人生を送ってほしい」という願いのもと、アートを中心とする障がいのある人の創作活動の場を提供しています。
WAM助成では、「重度の障がい者のための創作活動と地域支援者育成事業」を行いました。重度の障がいのある人に自己表現の機会を提供し、アートワークショップの開催、創作活動の支援スキルアップのための視察研修などに取り組みました。複数の企業と連携をしており、WAM助成事業をきっかけに「サンネット株式会社」と連携することが出来ました。 [プロフィール] ダウン症の息子がきっかけで、当事者団体と出会う。医療、教育、行政へ、ダウン症に関する情報発信とイベント啓発のボランティアを12年間続ける。2012年、障害者アートに出会い、障害者の得意なことを追求できる仕事場を作ることを決意。2013年NPO法人アール・ド・ヴィーヴルを設立し、アート活動を行っている。 現在、小田原市内で、障害福祉サービス事業所を経営。就労継続支援B型と生活介護、ギャラリーカフェを営業。誰もが豊かな人生を送れるインクルーシブな社会を目指して活動中。
[団体ホームページ]
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![]() Photo by Miyoshi Iwasawa |
<活動成果報告団体3>
サンネット株式会社
代表取締役社長 市川 聡(いちかわ さとし)氏 |
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〔企業紹介〕 1969年に小田原の税理士有志数名と小田原箱根商工会議所が中心となり、(株)小田原電子計算センターが設立されました。1996年に社名をサンネット(株)に変更し、現在は「感動創出企業」を目指し、情報システムの提案、構築、保守を行っています。CSR活動としてチャリティコンサートを行うほか、認定NPO法人アール・ド・ヴィーヴルと出会い、障がい者雇用に取り組む「かながわ障害者雇用優良企業」として承認されました。 [プロフィール] 大学卒業後、輸送用機器メーカーに勤務後、サンネットに入社。 2004年より取締役、2010年より現職。経営理念(Credo)を掲げ、単なるIT会社ではなく、皆さんから愛される企業を目指す日々。 障がい者アートがきっかけとなり、独自のOCRデータ入力システム(SICS)を開発し、障がい者雇用を実現。2021年12月にかながわ障害者雇用優良企業の認定を受ける。
[団体ホームページ]
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休憩/質問受付/案内(15:50~16:00)
質問受付、NPOリソースセンターからのごあんない
質問対応/まとめ(16:00~16:30)
地域共生社会の実現に向けた取組みのそれぞれの視点
(進行)筒井 のり子氏
(パネリスト)登壇団体
(オブザーバー)厚生労働省社会・援護局地域福祉課
閉会(16:30)
・地域共生社会に関心のある方
・NPOの活動に興味のある方
・SDGsなど、持続可能な社会づくりに関心のある方
など、どなたでもご参加いただけます。
お申込みは締め切りました
独立行政法人福祉医療機構(WAM)NPOリソースセンター NPO振興課
TEL 03-3438-9942 FAX 03-3438-0218
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